あ…ありのまま昨日起こった事を話すぜ!『おれは一昨日まで35歳だと思ってたんだが、昨日目が覚めたらいきなり36歳になっていた。』
な…何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。 もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ。
ポルナレフの言葉を導入にしましたが、つまり昨日は私の誕生日でした。誕生日といえばパーティーですね。妻も恋人もおらず、誰もお祝いしてくれなさそうだったので止むを得ず自分でお誕生日パーティーを開催しました。自宅で。一人で。
お誕生日パーティーといえばケーキは外せない一品。でも甘いものは余り好きではない上に大量の酒を飲みたい気持ちがあり、甘くないケーキをやりました。去年のクリスマスにも似たようなことして失敗してますが、今回は成功例を紹介します。
まず、好きなサイズに切った豆腐をお皿に盛ります。これは切らずに全部やったので置いただけですが。まぁ好きなように盛ればいいんだ。
別に無くても困らないんですが、玉子が余ってたのでやりました。包丁が全然切れないのでそろそろ研がなくては、という気持ちになりました。
次に豆腐の周りにザーサイ、キムチ、玉子、ネギを好きなだけ盛り、胡麻を全体に撒きます。そう、まるで生クリームケーキにチョコチップを振りかけるようにやっていけ。
できた。
食べる前にちょっとした儀式を執り行います。何故ならこれはお誕生日パーティーなのだから。
まずケーキに爪楊枝を立てる。
次に歌う。ハッピーバースデートゥーミー。ハッピーバースデートゥーミー。
そして火をつける。でもね、全部で36本の爪楊枝に火をつけるなんて土台無理な話だったんだ。5本目くらいで1本目が燃え尽きる。ムリゲーにもほどがある。早々に諦めて適当に吹き消して拍手喝采。そして麦酒乾杯。
仕上げに削り節をぶっかけて
できた。うまい。しかもインスタ映えだ。
このケーキは食べる前に醤油、ポン酢、ごま油等をぶっかけて食べれば優勝します。もちろん精神的には大敗北ですが。
食べ方ですが、ここは是非ともフォークとナイフで食べましょう。何しろこれはお誕生日パーティーだし、お誕生日ケーキなのだから。
ところで毎年誕生日には母からメールが来るんです。毎年『誕生日おめでとう!』の文言の後に『そろそろ結婚をしてはいかが?』的な催促にも似た言葉が投げつけられるんですが、今年はちょっと趣きが違いまして
『誕生日おめでとう!まん丸お月様が出ていますね。綺麗です。』
となり、母からの諦めの境地を感じ取ることが出来ました。それにしても月が綺麗とか何の隠喩なんだ。詩人か。ありがとう。そして、ごめんなさい。
というわけで、独身男性のまま36歳の誕生日を迎えました。36歳の内になんとかしたい。
は〜。結婚したい。